Cylinder Head
L134 Go devil 吸気排気ともサイドバルブであったが.吸気バルブをオーバーヘッドにした,Fヘッドである.燃焼室も外観も真っ黒.バルブ,スプリング,ロッカーシャフト類をはずす.ヒーターコックがかなり固着して分解に苦労する.ヘッドを徹底的に洗浄.ワイドマジックリンを湯に溶いて,ヘッドを浸す.そしてワイヤブラシ.ヒーターコックのつまみも固着しており,分解して可動するようになった.ヘッド下面のひずみ規定以下であったが砥石をつかって面を整えた.
燃焼室内面もカーボンがぎっしり.バルブの当たりは一応あたっているようです.吸気バルブのスプリングとリテーナーをはずすと,ステムシールに相当するOリングはカチコチであった.整備解説書では下図の位置なのだがステム(軸部)のところにあった.今のエンジンではステムシールというものがガイドの先端につくが,JH4にはそんなものはない.ガイドからのオイルダウンはバルブが開くときにオイルが吸われるので,このリテーナー形状であればスカート部が覆う形になるよ,この構造で十分なのかもしれない.なかなかうまい構造だと思った.吸気バルブはUSAパーツを用いた.バルブガイドは特に酷いガタがなかったので,このまま使用.新品バルブを摺り合わせたのち,当たりの確認.
バルブスプリングコンプレッサーは専用品をもっていないので,メガネレンチと棒ねじで自作.これでブロックの排気側サイドバルブの分解,組立にも使用.
After
Rocker Shaft, Arm
プッシュロッドはとくに当たり様相のみで問題なし.ロッカーアームはバルブを押すスリッパ部に強い当たり痕があった.ここは焼入れで強化してあるので削りこむのは良くないが,圧痕を消すレベルで研磨した.軸受け内面も簡易的な研磨で整えた.
これで各部品のリビルド作業は終了。
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