September 28, 2020

構造 JH4 Water Pump

J3R JH4エンジン用のウォーターポンプの構造について、備忘録。
ポンプ性能 
          回転数:3000rpm      
        吐出量:50L/min 以上
(出典: 整備解説書 ジープ エンジン編 JH4 1970年9月)

1997年に今のJ3Rを入手(要整備のJ59と交換)そのとき、ウォーターポンプはダダ漏れであった。なじみのお店にあった部品取りのJH4のポンプとともに、再生を行った。

プーリーフランジ、インペラー、シャフトベアリング、ケーシングを分解。ケーシングは錆びが酷く、内面は鍾乳洞状態。リン酸水溶液で除錆、防錆処理を行った。
シャフトベアリングは新品を購入。KOYO製

固定側の摺動面、荒れていたので、機械加工屋さんで面だしを依頼した。下の赤色のインペラーとともに。

シャフトベアリングを組んだケーシングとインペラー

JH4 ウォーターポンプのメカニカルシール部品とシャフトベアリング保持クリップ
水漏れの原因は、樹脂製シールワッシャーの損耗、ゴムシールの破れであった。

ウォーターシール、シールワッシャーを組み付け、芯出しに注意して圧入して組み付ける。バネ付ゴムシールがワッシャーを押し付け、回転摺動面のシール性を確保する。

代替部品の探究

メカニカルシール
左:4DR5用 右:JH4用

JH4のシールワッシャーとバネ付ゴムシールは回転側で、樹脂製ワッシャーとケーシング面(鋳鉄)でシールする。ワッシャーは十字形状で、回転しながら、調心する構造のようである。

4DR5のシールワッシャーはセラミック製のリング(回転側)。相手側の穴径で芯出しするのであろう。
樹脂製のリングは、バネ付ゴムシール側(固定側)。サイズ的に使えそうであるが、バネ付のシールには、板金部品と一体のための、そのままでは組み付け不可である。

(シール構造の寸法図 作成中)

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