April 19, 2003

8 Rebuild Work (8/8)---- Cylinder Head

Cylinder Head
MB/GPWのL134 Go devil Engine は吸気排気ともサイドバルブであったが、F-134 Hurricane Engine は吸気バルブをオーバーヘッドにしたFヘッドである。燃焼室も外観も真っ黒。バルブ、スプリング、ロッカーシャフト類を分解。

ヒーターコックはかなり固着して分解に苦労した。ヘッドを徹底的に洗浄。ワイドマジックリンを湯に溶いてヘッドを浸す。そしてワイヤブラシによる作業。ヒーターコックのつまみが固着していたが、分解清掃で動くようになった。

燃焼室内面もカーボンがぎっしり。バルブの当たりは一応あたっているようです。

吸気バルブのスプリングとリテーナーをはずすと、ステムシールに相当するOリングはカチコチであった。

整備解説書では下図の位置なのだがステム(軸部)のところにあった。今のエンジンではステムシールというものがガイドの先端につくが、JH4にはそんなものはない。

ガイドからのオイルダウンはバルブが開くときにオイルが吸われるので、このリテーナー形状であればスカート部が覆い、Oリングで軸部へオイルが垂れ下がるのを防ぐ、うまい構造だと思った。

吸気バルブはUSAパーツを用いた。バルブガイドは特に酷いガタがなかったので、このまま使用。新品バルブを摺り合わせたのち、ボロンスプレーの粉末で当たりを確認した。

バルブスプリングコンプレッサーは専用品をもっていないので、メガネレンチと棒ねじで自作.これでブロックの排気側サイドバルブの分解、組立にも使用。

Before
After
ヘッド面のひずみは規定以下であったが砥石をつかって面を整えた。

Rocker Shaft, Arm

動弁系構成部品

プッシュロッド端部
当たり様相のみで問題なし。


プッシュロッド軸端押し部

ロッカーアームはバルブを押すスリッパ部に強い当たり痕があった。


ここは焼入れしてあるので削りこむのは良くないが、圧痕を消すレベルで研磨した。

軸受け内面も簡易的な研磨で整えた。

これで全部品のリビルド作業は終了。

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