March 11, 2023

修復 25年モノ

 
高校2年の息子が修学旅行から帰還。北海道ルスツ方面へ飛行機でとのことで、使用20年ぶりではなく、単身赴任時の輸送に使ったので5年ぶりに出動していた我が家のスーツケース。無事帰ってきたが、点検してみるとコロコロの一つがバーストしていた。

CCVファンから叱られる横着なべた貼り。
カバンの自己認識表示として機能。
アスファルトで長くひいたら壊れるぞといってたのに、気にせず引き回したとのこと。
このタイプの車輪は小さめ。最近のコロコロは二重輪で径も大きいので、そちらの方が耐久性もあり、引きやすいでしょうな。

左側の茶色のアタッシゅケースは、31年前、学生時代、学会発表へ行くために、靴のヒラキ(兵庫県のディスカウントストア)で買ったもの。今も仕事にパソコン入れて使っている。当時価格3000円ぐらいだった。

経年劣化はあるが、通常の状態。

バーストというか、外側のゴム層が剥離、内部の樹脂部分だけがのこっていた。ローラーの役目はしていたようで。

シャフトはφ6×30mm、φ10ナベフランジ、反対側はカシメで固定。カシメをはずしてシャフトを抜く。はとめのような滑り軸受け構造。

ネットでDIY修理情報を参考に部品を注文。
二日後に到着。右は壊れた部品。

破損品(左側)、購入部品(右側): 外径φ40 幅18, 軸受け部幅20


シャフト径はφ6×30mmで同じサイズだが、
フランジ部のサイズが違う。純正(上側)φ10
購入部品(下側)φ12で、そのままでは座ぐり穴に入らない。

フランジ部をφ12→10へ手加工で修正。ドリルでつかんで削ろうとしたがなかなか硬い。時間をかけて手加工で削った。反対側で固定するフランジねじのフランジも削った。なかなかたるい作業なので、壊れた箇所のみ交換とした。

ローラー交換の場合
シャフトは首下の長いMボルトを選択すれば、ねじ部の長さ加工だけでいけるであろう。
純正のシャフトを利用するなら、カシメをとった側の端部にM5のねじ穴をあけて、ビス留め。

ボールベアリングなのだが、潤滑油を注油するとなんやらチリチリ音がする。グリスとかがよさそうである。

後から考えるとタイヤを再生させる選択肢もあったなと、生煮え後悔気味の実施感想。

参考:修理の心、技の鑑ですね。ええはなしや。キャスターは頑丈なモノに交換、につきるな。



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