昨日の晩、高1、自転車がガタガタするとのこと。今年の春に新調し、通学でつかっているもの。原因はすぐにわかった。前輪ハブナットが片側なくなっていた。後輪も片側のハブナットが緩んでいた。
購入してから私はさわっていない。だって新車だもん。新車でかって、半年ぐらいでこうなるのか。まあ、ハブナットぐらいすぐ買ってすむだろうと・・・・穏やかに。
だが、しかし、
この自転車の前輪は通常、ハブナットセットとかで出回っているナットサイズと違うことがわかった。
自転車ハブナット ねじサイズ
BC(規格)呼び径インチ、1インチ当たり山数、ピッチ、外径、二面幅(レンチサイズ)
前 BC 5/16 26 0.977 7.94mm 14mm
後 BC 3/8 26 0.977 9.53mm 15mm
自転車規格のねじはインチとミリ混ざって気持ち悪い。前後でねじサイズ、つまり軸径がちがうし、そして違うのに二面幅が違う。15mmというサイズ。前後統一しないのか。これはなかなか、昔から何かあるようであるが。
今回の自転車は、シマノのハブダイナモ(DH-2N40-JW)といもので、そのハブ取り付けナットのねじは
M9 ピッチ1.0 高さ8mm のようだ。
ちなみに、ママチャリの前輪は、同じメーカー シマノのハブダイナモ付きであるが BC5/16(約8mm)である。これであれば、この日は、心地よく自然を満喫する休日になるはずだった。
左側 後ハブ用 BC3/8(9.5mm)15mm幅
左側のナットは後ろ側で緩んでいたもの。その原因らしき跡がギザギザの圧痕、これはワッシャーの片面がギザギザであり、それとも接触したことで付いた跡である。本来、締め付け時ギザギザはナット側ではない。ワッシャーの供回りを防ぐため、固定側がギザギザ、平滑面がナットと接触してスムーズにすべることで、締め付けトルクに対して軸力が出やすくなる。ギザギザ面がナット側だと、摩擦抵抗によりトルクは出るが軸力がでない。へたりやすく緩み発生の原因となる。これを組み立てたのは店?メーカー?ヤバいですね。
上の事前確認で、必要なナットは自転車用ハブナットで、M9、自転車屋さんに行って、店員さんが軽快にありますよ!とすぐに確保できるだろうと、・・・・・駄菓子かし・・・・
アサヒ(購入店)
M9とつたえたのに、汎用BCを渡されて、二回、店へ行くことに。ねじサイズ、ピッチ、呼び径てな話してもなんもわかってない様子。自転車を販売しておいてそんなねじであることもしらず。ストックもなし。他に脱落して困る人出ると思いますよ。次いってみよう。
専門店A,B,C,D
うちはクイックリリース式で、ハブナット式は扱っていません。というきれいすぎるお店。
部品箱を探していただくもなく、取り寄せになるとのこと。
ホームセンターA,R,M,K,S
通常のJIS自転車ねじのやつのみ。そうでしょうね。部品箱を探してくれたり、探さしてくれたり。見つからず。・・・・・・シマノ製品の取り扱い販売店として登録のあるところでも結局、無かった。
通常のJIS自転車ねじのやつのみ。そうでしょうね。部品箱を探してくれたり、探さしてくれたり。見つからず。・・・・・・シマノ製品の取り扱い販売店として登録のあるところでも結局、無かった。
自転車屋さんに行けば、熟練のオヤジさんがいて、そうそう、ややこしいねじで、あそこにあるかもしれんとか、話しが展開するというようなこともなく、冷和な時代と感じる。
機械製品の本職だとおもいますがシマノさんもやってくれますね。M9を採用した理由は何でしょうか。すぐに手に入らないものであることを思い知った惨憺たる一日となった。
とりあえず、最短の調達は、モノタロウさん。翌日には発送処理。(11日には到着。部品供給の鑑です。)後輪のナットを購入し、活用して留めることができる処置をして稼働状態にはできた。
リヤのナットサイズはBC3/8 ボルト側の外径約9.5mm、ピッチ0.977。M9ねじのピッチ1.0に近いので、M9ねじに通るが嚙みあいユルユル。そこで、ステンレステープ(0.12mm)をかますこで隙間をつめて、締め付けトルクがかかるようにした。部品がくるまでの暫定。
その他、諸々点検。後輪の変速機のガードが変形して、変速できない状態。ワイヤー調整して7段変速できるように修整。
ここで、気になること。上の画像で黒いステーがハブナットと供締めされている。黒いステーは前のかごの支柱であるが、かごには荷物による荷重、コケたり、倒したりしたときにステーに変動が加わるので、ナット緩み発生の原因となりうる。挟んでいるものがぐりぐり動くとねじは緩むのである。重要なハブナットで供締めは良くないと思う。
私は自動車開発の仕事をとおして、モノが壊れる限界、現象を追いかけてきた。機械や材料がどうなると壊れるかが少しはわかる。でも、それは特殊なことで、子供や普通の人は、何が異常かはすぐにはきづくことはできない。そのことに今さら気づいた。異常があったら教えてというのも、予見性があるとかも、的をえていない。ときどき、自分自身で確認しようと思う。
嵐山まで試走。
緩みなくOK
ナット一個で一日が飛ぶとは。調達もできない、作ることもできないムムカムカモンモンとする愚かな自分。この動画をみて、深呼吸し、安らかに、落ち着くことができた。
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